尿路結石症

腎機能の低下のおそれも。激痛の原因は不要な物質の結晶化。

尿路結石症とは

腎臓で排泄された尿は、尿管を通り膀胱に貯まり、1日数回尿道から体外に排泄されます。 腎臓から尿道までの尿路に、体に不要になった物質(蓚酸カルシウムなど)が結晶化して大きくなったものが尿路結石です。
無症状の場合もありますが、激痛のためしばしば救急室を受診します。 具体的には、側腹部痛、下腹部痛、血尿あるいは頻尿症状が出現します。 長期間放置すると腎臓に負担をかけて腎機能を低下させることもあります。

治療方法

小結石では自然排石を待ちますが,大きな結石あるいは 痛みの繰り返しや水腎症,腎盂腎炎が増悪する場合は積極的治療の対象になります。
そして、自然排石が難しい結石や1か月以上自然排石されない尿管結石については、腎機能障害や感染症を併発しないよう、積極的な結石除去治療の介入をしていくことになります。

自然排石/薬による治療
尿と一緒に排石を促します。痛みを緩和する治療も同時に行われ、結石の成分によっては結石を溶かす治療も行います。
ただし、すべての結石が薬で治療できるわけではありません。
体外衝撃波砕石術(ESWL)
体の外から衝撃波を当て結石を割り、尿と一緒に排石させます。外来治療も可能で、入院の場合でも1~2日程度、高齢の患者さまには負担の少ない治療法です。反面、排石までには時間がかかります。
結石の場所や大きさ、硬さによっては内視鏡治療を選択した方が、効果が高い場合もあります。
経尿道的結石砕石術(TUL)
尿道から細い内視鏡を入れ、尿管または腎臓の結石を、レーザや空気衝撃波などの砕石装置で砕石し、手術中に取り出します。
内視鏡は硬性内視鏡か軟性内視鏡のいずれかで、治療部位により選択されます。入院期間は数日~1週間程度、治療効果の高い手術として近年増加しています。
経皮的腎・尿管砕石術(PNL)
背中に小さな穴を開け、そこから内視鏡を入れ腎臓の結石を砕石し、取り出します。比較的大きな腎結石に対して行われることが多いのが、TULとの違いです。
結石片は、比較的短時間で体外に取り出すことができます。反面、腎臓に穴を開けるので出血のリスクもあります。入院期間は、1~2週間程度です。
開腹手術
腹部を切開して結石を摘出する方法です。近年、ESWLやTULなどの低侵襲治療の開発により、少なくなっています。