膀胱癌

痛みのない血尿が約8割。比較的症状が早期に出やすいのが特徴。

膀胱癌とは

膀胱がんは、尿路上皮ががん化することによって引き起こされます。症状は血尿が最も多く、痛みを伴わない場合が多いですが、膀胱炎などをともなう場合もあります。
他のがんと違って、比較的早期より症状が出やすいのが特徴です。
血尿および頻尿、排尿痛などの膀胱炎症状があります。約80%の患者さんは無症候性(痛みなどのない)肉眼的血尿を呈し、膀胱炎症状は20~30%の人に見られます。
血尿の出かたは尿全体が赤くなる全血尿より排尿の終わり頃が赤くなる終末時血尿が多く、血の塊もしばしば排出されます。
一部は無症状で、検診における顕微鏡的血尿の精密検査などにより発見されます。膀胱がんが転移の症状で発見されることは比較的稀です。

治療方法

手術療法
・経尿道的膀胱腫瘍切除術
膀胱癌の80%は表在性(非筋層浸潤がん)で転移をおこしにくく、内視鏡的に切除できます。
しかし追加治療をしないと約60%は再発し再手術が必要となります。
追加治療は、切除した標本を解析し再発する可能性が高い方におこないます。術後外来でおこなうBCG膀胱内注入療法や、再度経尿道的に切除をおこなうことがあります。
・膀胱全摘術
膀胱筋層以上に広がる浸潤性の膀胱癌は内視鏡では完全に切除できないため、全身麻酔で行う膀胱全摘術が必要になります。
膀胱がなくなるため尿路変向術(回腸導管、代用膀胱など)という排尿路を作る手術も行います。
・膀胱部分切除術
内視鏡的にけずり切れないと考えられる腫瘍に行われます。
その他の療法
・放射線療法
放射線を膀胱癌に照射し治療します。体力的に手術が厳しい場合や膀胱を温存したい際に行われます。
・化学療法(抗癌剤治療)
転移がある場合やその可能性が高い際に抗癌剤を投与します。
膀胱の温存治療として、膀胱腫瘍の動脈内に抗癌剤を注入する動脈注入療法が行われることもあります。
・膀胱内注入療法(抗癌剤、BCG)
内視鏡手術のあと癌の膀胱内再発を防ぐために行われます。
抗癌剤よりBCGの方が有効といわれていますが、激しい膀胱炎症状を伴う場合もあります。