間質性膀胱炎

「精神的なもの」は誤解。女性に多い慢性的な膀胱炎。

間質性膀胱炎とは

頑固な頻尿や、トイレに行ってもすぐに行きたくなり、1日に20~30回もトイレに行く方も珍しくありません。尿を我慢すると下腹部が痛いなどの症状を来す慢性的な膀胱炎で、特に女性に多い病気です。
間質性膀胱炎は、細菌感染で起こる急性膀胱炎とは異なり、多くの場合尿には異常がありません。抗生剤で一時的に症状が治まっても、間質性膀胱炎の場合はしばらくするとまた同様の症状が起こります。
尿に異常がないにも関わらず症状が治らないため、精神的なものが原因であると誤解されることもあります

治療方法

生活上の注意を守りながら薬物による治療を行うことで、通常の生活に支障が無い程度に回復することもあります。

・水分を十分取って尿を薄める。
・こしょう・唐辛子・わさびなどの刺激性の食品を控える。
・可能なら膀胱に尿をためる練習をする。(膀胱訓練)


精神ストレスの緩和、刺激物を避ける食事指導、膀胱が満杯になる前に時間を決めて排尿する、膀胱に尿をためる練習(膀胱訓練)などが大切です。
水分不足は症状が悪化させることがあるので、適切に水分摂取して一定の尿量を確保することが重要です。内服治療薬としては、鎮痛薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬、免疫抑制剤などが用いられます。
ハンナ病変を認める場合には、経尿道的内視鏡下に病変部を電気焼灼します。膀胱内への薬物注入治療として、ヘパリン、DMSO(ジメチルスルホシド)、ステロイドなどが用いられます。

膀胱水圧拡張術
間質性膀胱炎の診断の確定と治療が同時にできる方法です。ただし、膀胱水圧拡張術の治療効果は数カ月しかありませんので、間質性膀胱炎の診断が確定したら食事面を含めた日常生活の注意をすることが重要になってきます。
潰瘍焼灼術
膀胱内に潰瘍がある重症の方は、潰瘍をレーザーや電気メスで焼くと、疼痛が劇的に改善します。
薬物療法
薬物による治療では、間質性膀胱炎の治療用として保険が適応されているものがないため、使用できる薬は有効性が報告されている、アイピーディ(抗アレルギー剤)、トリプタノール(抗うつ薬)などに限られます。