頭痛

頭蓋骨をとりまく腱の膜や頭皮、それらにつながる筋肉などが
刺激されることで頭痛が起こります。

頭痛とは

片頭痛
何らかの理由で脳の血管が急激に拡張し、周囲の三叉神経が刺激されることで炎症物質が発生します。その炎症物質がさらに血管を拡張し、片頭痛を発症します。
症状は、ズキンズキンという拍動性の痛みが、頭の片側(ときには両側)に起こります。
月に1、2回ほど発生し、痛みは数時間から3日間ほど続く人もいます。身体を動かすのが辛くなり、光や音の刺激で悪化したり吐き気を伴うこともあります。
その他、寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労なども片頭痛の原因とされています。
片頭痛は一次性の頭痛ですが、前兆のある片頭痛は脳卒中のリスクとなる可能性もあるので注意が必要です。
緊張型頭痛
頭の横や肩、首の筋肉が緊張することで起きます。 筋肉の緊張で血流が悪くなり、筋肉内に溜まった老廃物がその周囲の神経を刺激して起きる痛みです。
緊張型頭痛の痛みの程度は片頭痛に比べて軽く、頭全体が重くなって圧迫されるような痛みです。男性より女性のほうが1.5倍程度多い割合で生じます。
・筋肉のこりからくる緊張型頭痛:デスクワークなど、長時間前かがみの姿勢を続けたり、パソコン画面を長く見続ける人などに多くみられます。目の疲れによっても起きてきます。
・ストレスからくる緊張型頭痛:人間関係や家族の問題など、精神的なストレスを抱えている方に見られます。
群発頭痛
決まった時期に集中してまとまって起こる頭痛で、一次性頭痛のなかで一番痛みが激しい頭痛です。男性に多いのも特徴です。
1日に数回起こり、痛みは夜中や明け方などの決まった時刻に起こることが多いです。頭痛は1ヶ月から2ヶ月の間毎日続きます。
症状は、片方の目の奥にえぐるような激痛と表現されるほど激しい痛みが起き、数十分から3時間ほど持続します。また、頭痛側の結膜充血、流涙、鼻づまり、鼻水、まぶたの腫れなどを伴うこともあります。

治療方法

頭痛は投薬などの治療でコントロール可能です。しかし慢性のものであるゆえ、完治は難しいという側面もあります。
痛み止めの服用で痛みを和らげることができますが、頻繁に痛み止めを飲み続けていると効き目が悪くなってくることがあります。
痛みを和らげる方法は様々あり、ストレッチやマッサージをしたり、ゆっくり入浴するなど、どの方法が自分に合っているかを知ることも大切です。
また、脳血管障害、脳腫瘍、髄膜炎などの危険な頭痛もありますので、これまでに経験がないほどのひどい頭痛、発熱や手足の麻痺、しびれを伴うような場合はすぐに受診し、正確な診断を受けましょう。