風邪

原因はほぼ数百種類もあるウイルスによるもので特定することは困難です。
免疫ができたとしても、新しいウイルスに感染するため繰り返しひいてしまいます。

風邪とは

風邪は、正式には「風邪症候群」と言います。ウイルスが粘膜から感染して炎症を起こすため、のどの痛みや鼻水、咳、場合によっては発熱などを伴い、多くは命に別状がなく数日で治る症状をいいます。
原因はほぼウイルスで、そのウイルスの数は数百種類にものぼるとされており、どのウイルスが原因で起こったのかを特定することは困難です。
また、同じウイルスでもいくつもの型があり、それが年々変異します。このため、一度感染したウイルスに対抗する免疫ができたとしても、次々に新しいウイルスに感染するため繰り返し風邪をひいてしまいます。
ウイルスが体内に入っても、体の免疫力が高くウイルスの増殖を食い止められれば、風邪はひきません。
風邪のウイルスは、まず鼻や口内、のどなどに付着し増殖します。のどや鼻の粘膜が傷つき、のどの痛みや鼻水が生じ、さらに進行するとせきやたんが出るようになります。
さらにウイルスが増えると、体は熱を出します。ウイルスは熱に弱いので、熱を上げてウイルスを退治しようとするのが発熱のしくみです。
単なる風邪であれば、3日~1週間程度で治まり、症状の中でも長引く可能性のある「せき」が、だんだんと軽くなっていけば特に問題はありません。
中には、せきが治まらなかったりひどくなったりして、気管支炎、肺炎を起こしてしまうなど、風邪から続発する病気もあります。

治療方法

くしゃみ・鼻水、のどの痛み・のどのイガイガ、ゾクゾクするといった寒気、頭痛などの症状が出るということは風邪の疑いがあるので、早めの対処が必要です。早めに治療をすることで、症状の悪化を最小限に抑えられます。
十分な水分と、たんぱく質やビタミンC、ビタミンB群の豊富な食事をしっかりとり、安静に過ごすことが大切です。
せきやくしゃみなどがひどければ薬でつらい症状をやわらげ、できるだけ体力の消耗を抑え、結果的に免疫の働きを助けることにもなります。
環境の変化や季節の変わり目などは、体に負担がかかるので注意が必要です。