全般性不安障害

全般性不安障害は、毎日の生活の中で 「特定の状況に限定されない、
理由の定まらない不安や心配」が長時間続き、心や体の症状が伴う病気です。

全般性不安障害とは

自分が何か失敗をしないか、人に嫌われないか、周囲の期待に沿えるかを過剰に心配するなど、将来の出来事に対する不安を特徴とし、周りからみれば取り越し苦労的なものが多いです。
尽きることのない不安と心配のために、徐々に身体症状や精神症状が現れるようになり、不安が悪循環していきます。
また、この不安のためにそわそわと落ち着かず、些細なことにも常に過敏に反応してしまうため、物事に集中することができません。
そして、 自律神経の変調が伴い、頭痛や疲れやすさ、睡眠障害毎日の生活にも障害をきたすようになり、日常生活をこなすことが困難になってしまいます。
男性に比べて女性のほうが1.5倍~2倍くらい多いと言われ、大半は若い女性です。
女性に多く見られるのは、女性特有の心理的、生理的な要因、あるいは社会的に期待される性的役割からくるストレスなどが複雑にからみあって症状があらわれると考えられています。

治療方法

一般的な治療法として、まずは薬物治療で不安を軽くし、さらに不安を自分でコントロールできるようになることを目指して精神療法を行っていきます。 身体的な緊張や不眠は抗不安薬のベンゾジアゼピンによって速やかな改善が期待できます。 連鎖的に現れる不安や心配に対する根本的な治療としては、SSRIというある種の抗不安作用が強い抗うつ薬を主薬とした薬物療法が有効です。 発症のきっかけとして、生活上のストレスが関連していることも多く、ストレスを軽減するなどの環境調整が症状緩和に有効なこともあります。