口唇ヘルペス

体力や抵抗力が下がったときに再発する口唇ヘルペス。間接的な接触でも感染。

口唇ヘルペスとは

口唇ヘルペスは、唇やその周りに痛みを伴う水ぶくれができる病気です。
単純ヘルペスウイルスの感染症によって引き起こされ、直接的な接触のほか、ウイルスがついたタオルや食器などを介しても感染します。
症状が出ている時期はウイルスの量が多く、感染力も強いので特に人との接触には注意が必要です。
単純ヘルペスウイルスは、一度感染すると症状がなくなった後も神経細胞に住みつき、再感染や再発を繰り返すことが特徴です。
発熱、疲労、ストレス、月経、紫外線などで体の抵抗力が落ちるとウイルスが活発化し、再発を繰り返すため、ケアが肝心です。
単純ヘルペスウイルスの感染症状は、初めて感染した時と再発時でやや異なります。
初めて感染した時には、はっきりとした症状が現れないこともあり、体内に単純ヘルペスウイルスに対する免疫がない場合には症状が強く出ることもあります。
発疹などの皮膚症状だけでなく、感染部位に近いリンパ節の腫れや痛み、前身のだるさや発熱、頭痛などがともなうこともあります。
また、大人にみられる口唇ヘルペスのほとんどが再発型です。

治療方法

口唇ヘルペスの治療には、抗ヘルペスウイルス外用薬や、内服抗ヘルペスウイルス薬などが用いられます。
抗ヘルペスウイルス薬は、症状が出たらできるだけ早い時期に治療を始めるのが望ましいとされます。通常は5日間内服すれば十分で、完全に治るまで服用する必要はありません。
抗ウイルス薬は、皮膚や粘膜で活発に増殖しているウイルスに効果がありますが、潜伏期にあるウイルスには効果がありません
重症の場合や内服薬が効かない場合には、内服薬の変更や点滴注射、入院治療が必要になることがあります。
早期に対処すると治りが早く、ひどくなりにくいため、ピリピリ、チクチクなどの違和感をおぼえたら出来るだけ早く対処しましょう。
ストレスや発熱、風邪、過労、日焼けなどで体力や抵抗力が下がったときに再発することが多いため、日頃から適切に休養をとり、規則正しい生活、バランスのよい食生活を心がけることが予防につながります。