気管支炎

気管支炎とは、気管支に炎症の中心があって、
咳や痰などの呼吸器症状を引きおこす病気の総称です。

気管支炎とは

急性気管支炎の多くは、かぜ症候群での上気道の急性炎症が連続する気管から気管支へと波及することで発症します。
気管支炎には急性のものと慢性のものがあります。
急性気管支炎の症状は通常数日から数週間持続し、90日位まで続くものも急性気管支炎として分類されます。
それ以上の期間、ときに数カ月から数年にわたって続く場合は、一般的に慢性気管支炎に分類されます。
急性に起きる気管支炎の大半はウイルスやマイコプラズマなどによる感染症です。
一方、慢性の気管支炎は、数週間から数カ月の間咳や痰などの症状が続きます。
この場合の原因疾患には、百日咳、抗酸菌や緑膿菌などの感染症以外に、副鼻腔気管支症候群、びまん性汎細気管支炎、喫煙に伴う慢性気管支炎などの可能性が考えられます。
このほかにも、慢性の咳や痰を見過ごして、自分では大した病気と思わずに放置していると、喘息、COPD、肺がん、間質性肺炎など、実は重大な病気が進行していることもあります。

治療方法

原因菌の多くはウイルスなので、急性のウイルス感染症では対症療法が中心となります。
温かくして安静を保ち、十分に栄養を摂ることが大切です。細菌感染が疑われた場合は、抗菌薬を使用します。
急性気管支炎では、咳を止める対症療法として、鎮咳去痰薬や消炎薬などが使用されます。 急性気管支炎は、慢性化しないよう、早目に治すことを心がけましょう。
慢性気管支炎の治療の基本は、薬物療法、禁煙です。原因がタバコによるものが多いと言われています。 また、風邪などの感染を避けることや、乾いた冷たい空気を直接吸わないようにすることを心がけましょう。