水虫というと足が真っ先に思い浮かびますが、白癬菌は手やからだにも感染します。
水虫とは
水虫は、カビの一種である白癬菌が、皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気です。
症状は様々で、中には、かゆみが出ず、皮膚が硬くなり、ひび割れが起こるケースもあります。
足の水虫の主な種類
- 趾間型
- 足の指の間が初めは赤くなり、それから白くふやけて、皮がむけます。
むずむずとかゆいことが多く、白くふやけた皮をむしるとただれて、液が出てグジュグジュします。 - 角質増殖型
- 足の裏、特にかかとの部分の角質が厚くなり、表面がザラザラになって皮がむけてきます。
かゆみなどの自覚症状はありません。 - 小水疱型
- 足の裏や縁に小水疱や膿泡ができ、強いかゆみを伴います。
小水疱は通常2~3mm程度ですが、時により大きくなることもあります。
水虫というと足が真っ先に思い浮かびますが、白癬菌は手やからだにも感染します。
爪白癬(爪水虫)、頭部浅在性白癬(シラクモ)、体部白癬(タムシ)、股部白癬(インキンタムシ)、手白癬(手水虫)といったように様々な場所に感染し、感染した場所によって病名が異なります。
治療方法
水虫には「皮膚のひび割れがある」「乾燥している」「ジュクジュクしている」「水疱がある」など、さまざまな症状がありますので、症状に合わせた薬を選ぶことが大切です。
殺真菌効果のあるくすりを使用することで症状の改善が期待できます。
例えば、足水虫の治療は外用抗真菌薬というカビを殺す塗り薬を、爪水虫については飲み薬が第一選択となります。
また、症状を悪化させないよう、普段の生活にも注意することが大切です。
白癬菌は、高温多湿の環境を好みます。また、皮膚表面に汗や汚れが残っているアルカリ性の皮膚環境も、白癬菌が繁殖しやすい状態です。
毎晩入浴して足やからだを清潔にし、弱酸性の状態に保っていれば、感染は予防できます。