ED(男性性機能障害)

原因が複雑なため、時間をかけた治療になることが多い勃起障害。

ED(男性性機能障害)とは

男性の勃起能に問題がある状態は以前はインポテンスと呼ばれていました。しかし、最近ではED (Erectile Dysfuncion)=勃起障害という呼び名が一般的です。
どんな男性でもときに勃起に至らない問題を抱えることがあり、そのような問題の発生は正常なことと考えられています。勃起障害は男性が次のような場合に起こります。

・一切勃起できない
・短い間勃起するが性交には十分な時間ではない
・一貫性なく有効な勃起に至る


これまで一度も勃起に達したり勃起を持続できたことがない場合は、原発性EDと呼びます。 以前は勃起に達することができた人が後にEDになった場合は、続発性EDと呼びます。 原発性EDよりも続発性EDがはるかに多くみられます。

治療方法

適度な運動や食生活に気を配るなど、生活習慣の改善は重要です。たばこや過度なアルコール摂取も禁物です。
EDの原因が身体的なものであれば、その根本となる病気の治療をすることが先決です。
男性ホルモンの低下が原因である内分泌性勃起障害の場合には、ビタミン剤(B1、B12、E)や、定期的に男性ホルモンを注射で投与する治療もあります。
現在、国内では「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」の3種類の治療薬が認可・使用されています。
手軽に服用が出来、効果も期待されるものですが、併用してはいけない薬剤があるのため、処方・服用にあたっては注意する必要があります。
これらの薬剤が使用できない方々には、漢方薬やビタミン製剤、代謝・微小血流改善剤などの投与も行われていますが、十分な効果は得られにくいようです。
手術療法では、血管性勃起障害に対しては動脈血行再建術や静脈結紮術が行われることがあります。
また、全ての治療が効果無いという最終段階の状況においては、陰茎海綿体内にプロステーシスという器具を埋め込む治療も行われています。
心理的な原因の場合、精神神経科で相談したり、カウンセリングなどを受けて改善する場合もありますが、その原因も複雑なため治療に時間がかかることが多いようです。