不眠症

夜間に十分な睡眠をとることができない状態が続き、集中力低下や体のだるさなど、日常生活に支障が出て来たら要注意です。

不眠症とは

不眠症とは、夜寝つきが悪い、眠りを維持できない、朝早く目が覚める、眠りが浅く十分眠った感じがしないなどの睡眠問題が1ヶ月以上続き、よく眠れないため日中の眠気、注意力の散漫、疲れや種々の体調不良などが起こる状態を言います。 過度なストレス、生活リズムの乱れ、生活環境の変化など、複数の要因が重なって起こるとされています。
不眠症は4つのタイプに分けられます。寝つきの悪い「入眠障害」、眠りが浅く途中で何度も目が覚める「中途覚醒」、早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」、眠りが浅く、ある程度眠ってもぐっすり眠れたという満足感が得られない「熟眠障害」です
不眠が続くと「また今夜も眠れないのではないか」と不安になり、「早く眠らなければ」と焦れば焦るほど目が冴えてしまったり、「一過性で終わるはずだった不眠が慢性化して不眠症になる」など、その背景には「不眠恐怖」があります。実際、眠れないのに我慢して無理に寝床にいると不眠が悪化することが分かっています
常識的な範囲内でベッドで休む時間を決めておき、眠れなければベッドから出る、前日の睡眠状態にかかわらず日中はなるべく活動的に過ごすことが大切です。日中に眠くてしょうがないという場合には、10分~15分でも昼寝をするとよいでしょう。短時間でも脳の疲労をとるのに効果があります。

治療方法

家庭での不眠対処で効果が出ないとき、不眠が長期間続いているなどの状態のときは専門医を受診しましょう。
睡眠は時間よりも質を意識することが大切です。不規則な生活などによる一時的な不眠であれば、おだやかな眠気を誘うOTC医薬品による対策もおすすめです。
現在使われている睡眠薬は適切に使用すれば安全です。