円形脱毛症

症状が進行すると、まつ毛や体毛など全身に及ぶ「円形脱毛症」。永久破壊ではないので、早めに皮膚科に相談を。

円形脱毛症とは

円形脱毛症とは、円形や楕円形の脱毛斑が突然生じる疾患です。
一般的には10円玉くらいの脱毛と思われていますが、頭部全体に広がるものや、眉毛やまつ毛、体毛などに及ぶ重度のものまで、その症状はさまざまです。
原因については様々な説が提唱されています。近年では、“髪の毛の毛根組織に対して免疫機能の異常が発生”する、自己免疫疾患を原因とする説が有力です。
免疫機能の異常を発生させる要因としては、疲労や感染症などの肉体的・精神的なストレスや体質的な素因があります。
軽度であれば、ストレスを解消するだけで髪は生えてきます。
治療では、塩化カルプロニウムによって血流を改善し、頭皮に刺激を与えながら、ストレスを軽減することで、通常は2~3カ月程度で髪はよみがえってきます。
しかし、重症化した場合は、円形脱毛が多発したり、それらが融合したり、さらには脱毛がまつ毛や体毛など全身に及ぶほど症状が進行してしまうと、治療が長期にわたることは珍しくありません。

治療方法

円形脱毛症の治療には、抗アレルギー内服薬や、ステロイド内服・外用薬が用いられます。
進行型の円形脱毛症には、ステロイド局所注射のほか、頭にドライアイスを軽く当てて刺激を与える方法や、薬品塗布により人工的に軽い炎症を起こし、新たな免疫細胞を呼び寄せ、自己免疫疾患を引き起こしている免疫細胞を追い出すといった方法も試されます。
円形脱毛症は、根治に至る治療法はまだ確立されていません。これまでに様々な治療法が試みられ、それぞれの治療法の効果の高さやリスクなどが明らかになってきています。
睡眠時間を十分取ったり、食生活の改善も不可欠です。脱毛部分の毛包は活動を休止していても、永久破壊しているわけではありません。発症したら早めに皮膚科で相談しましょう。