原因は身のまわり全てのもの。ほかの病気の疑いもある代表的な皮膚のトラブル。
かぶれとは
何らかの原因物質が皮膚に接触したときに、強い刺激やアレルギー反応によって炎症が起こり、かゆみを伴う湿疹ができる病気で、正式には接触皮膚炎といいます。
かぶれは、身のまわりのもの全てが原因となりえます。代表的なものとしては、化粧品やアクセサリーなどの金属類、洗剤、植物などが挙げられます。
肌についているものが太陽の光(紫外線)と反応して起こったり、おむつや排泄物の刺激が原因となることもあります。
代表的な皮膚のトラブルですが、原因がはっきりしたものから、原因不明のもの、ほかの病気が潜んでいるケースまでさまざまです。
治療方法
皮膚が乾燥していたり、傷があったりして外的刺激から皮膚を守るバリア機能が低下しているときに発症しやすいと考えられています。
小さな子どもにおいては、草花によく触れたり砂場遊びをしたりするなかで繰り返し刺激を受けることで、刺激性の接触皮膚炎を発症するケースもあります。
かぶれになってしまったら、原因物質を調べて接触を避けるとともに、湿疹に対しては、皮膚の炎症をおさえる塗り薬として「ステロイド外用薬」が使われます。また、かゆみがある場合は、飲み薬の「抗ヒスタミン薬」が用いられます。
これらの病気には外用剤が多用され、比較的軽いかゆみや発赤の場合は抗ヒスタミン外用剤が、発赤やはれなどの炎症が酷い場合は、ステロイド外用剤の使用が適しています。
比較的軽いかゆみで、かゆい箇所が多い、手の届かないところがかゆい、かゆみが長引いて眠れない場合などには、内服の抗アレルギー剤の服用も適しています。
じんましん、湿疹・かぶれの効能を持つ内服の抗アレルギー薬は、全身に効く、長時間効く(1回の服用で12時間効く)など外用剤と異なる特徴を持つものもあり、症状によって使い分けたり、両者をうまく組み合わせて使うと良いでしょう。