皮膚の老化や発がんの原因にもなる日焼け。紫外線を防ぐ対策が大切です。
日焼けとは
紫外線を多く浴びると、日焼けによる炎症が起こります。日光皮膚炎とも呼ばれます。
太陽光線に含まれる紫外線に人の皮膚(肌)が反応し、赤くヒリヒリとしたり褐色化などの変化を起こします。
ひどい場合には、むくみや水ぶくれが現れることもあります。症状には個人差がありますが、紫外線に当たってから 6~24時間後に最も強く現れ、1週間ほどすると皮がむけます。
紫外線から皮膚を守るためにメラニン色素が作り出され、その色素が沈着するとしみになります。
日焼けの症状は、皮膚が赤くなるサンバーンと、皮膚が黒くなるサンタンの2つに分けられます。
サンバーンは、B波によって血管拡張などの炎症が起きることにより皮膚が赤くなります。
サンタンは、A波によって皮膚のメラノサイト(色素細胞)が刺激され、メラニン色素が合成されることにより皮膚が褐色になります。
通常は、日光に当たった直後に皮膚が赤くなり(サンバーン)、皮膚の赤みが消失した後、皮膚が黒くなります。(サンタン)
日焼けは、長期的にみると皮膚の老化や発がんの原因にもなります。短期的にみると、重症の場合には発熱や悪寒、脱力などの症状が現れることもあります。
治療方法
日焼けをしてしまったら、早めの治療が大切です。サンバーンの応急手当は、冷水を含んだタオルや氷で皮膚を冷やしたり、水風呂に浸かったりするとよいでしょう。
大きな水ぶくれができたり、広範囲に炎疲が起こっているなど、症状がひどい時は早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
炎症の程度に応じて、非ステロイド消炎外用剤や副腎皮質ステロイド外用剤を使用します。日焼けした肌は水分が蒸発しやすいため、保湿剤を使用するのもよいでしょう。
紫外線を防ぐために、目的に合った強さの日焼け止めを塗ることは効果的です。
他にも、日傘や帽子、サングラス、長袖の服、手袋などをうまく利用して、紫外線を防ぐことが大切です。